波乗り、波乗り、やっほっほーい。
波に乗ってきた。
ボディーボード。
ランカは波が高いので、乗り放題。
波に乗っているとき、ちらりと横を見渡すと、白いあわあわが列になって見える。
「あ!ほんとに波に乗ってるんだ!」と思う瞬間。
サーフィンもボディーボードも、海さえあれば一日遊べちゃう。
自然とたわむれて疲れて寝るのって、最高の贅沢だ。
明日も朝から波にもまれるぞ、そう思ってぐっすり眠る。

漢字ばかりのタイトルですが、昨日、担当サイト住民が土地所有権仮証明書取得祝賀会を開催した。


サイトの人々は、スリランカ鉄道の土地に不法居住して生活していた。

その人々に、ルナワプロジェクトから土地所有権を譲渡することになったのだが、手続きが遅れそうなため、10月2日に「仮」証明書を授与したのだ。


土地所有権の取得は、サイトの人々が待ち望んでいたこと。

サイトの人々は、プロジェクトに感謝の意を表そうと、祝賀会を開くことにした。


 祝賀会でも、まだ手にしていなかった8人に仮証明書が授与された。


言いだしっぺは、住民リーダーのアヌラおばちゃん。

アヌラおばちゃんが中心となって、2週間ほど毎日、子ども会による劇や踊りの指導、劇や踊りのための衣装製作、司会の指導、軽食の準備、招待客への招待状配り、会場手配などの準備が進められた。


 アヌラおばちゃん


ちゃっかり者のアヌラおばちゃんは、プロジェクト関係者だけでなく、市長・村役人・小学校校長・僧侶・政治家・議員・警察署長など、地域の有力者を招待した。

そして祝賀会で、サイトへのこれまでの援助の歴史と、現時点でのニーズを記した文章を配り、これまでの援助へ感謝の意を表するとともに、さらなる援助を依頼していた。

プロジェクトはあと数年で終了する。

その後、必要な援助を継続して得られるよう、人脈作りをしようというわけだ。

このおばちゃんは、普段もプロジェクトオフィスを訪れては、「あれしてくれ、これしてくれ。」と当然のように要求をしてくるので、上司も彼女を見ると、「お!アヌラが今度は何を言ってくるだろう?」と身構える。

このおばちゃんこそ、真のボランティア地域開発員だと思う。


土地所有権を取得すると、サイトの人々には、以下のようなメリットがある。

・子供を学校に入学させるのが容易になる(土地所有権のない者も、村役人のと
ころへ行って、数年間その地区に住んでいたという手紙を書いてもらえば、入学
させる事ができるが、仮証明書があれば、その手続きを踏まなくてよい)
・警察にお世話になったとき、住所を証明するものがある方がよい。
・不法居住ではなくなり、強制立ち退きさせられる危険がなくなったため、住環
境を整え始める。
・上水道や電気を引く時、より迅速に対応してもらえる。
・土地を担保に銀行から借金ができる。(これは、仮証明書では不可)



祝賀会内容は、招待客によるスピーチ、プロジェクト関係者への贈り物贈呈、子供たちによる劇や踊りが中心だったけど、もう少し住民からのスピーチがあってもよかったかな、と今思う。

でも、今回の祝賀会で、住民のプロジェクトに対する感謝の気持ちは充分伝わっただろう。

プロジェクト関係者にとっても、住民が喜んでいると直接知ることは、嬉しいことだと思う。



おまけ。

子ども達による国歌斉唱の動画です。








ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
千と千尋の神隠し (通常版)

9月1日の日記で、「今週の子ども会でジブリ映画を一つ見せる予定」

と書いた。


どれをみせようか、とーっても迷った末、「千と千尋の神隠し」を見せることにした。


しかし…


「英語の音声になるけど、英語分かる?」と確認した時は、

元気よく「分かる~!」と言っていた子ども達。

いざ、映画が始まってみると、

「ミス、全然分かんない。でも、画を観てるよ。」なんて言う。

だから、ちょこちょこ説明を入れることに。

で、気づいたんだけど、この映画、深くて説明が難しい!

画だけ追っている子ども達には、ゆばあば姉妹が同じ人に見えるし、

ハクが実は川の精だったなんて、森羅万象に神様が宿っているという考えのないランカの子ども達に説明するのは難しい。


けど、勝手に人の食べ物をむさぼり食べて、豚になってしまった両親を助けるために、千尋ががんばった、という事だけは理解できたみたい。

ランカの人々は家族をとっても大事にするので、共感できたんだろう。


人は、自分の属する文化背景をもとにモノを見るので、同じものを見ても、文化背景の違う人では、違う見方をするのだと思う。


セントビンセントの同期が、『子ども達に「となりのトトロ」を見せたけど、反応がいまいちだった。』と言っていたけど、

となりのトトロの舞台のようなのどかな風景が広がっている場所では、

都会生活に疲れた日本人が「トトロ」を観て感じる、古きよき時代へのノスタルジーや、田舎でののびのびとした暮らしへの憧れは感じないのかもしれない。


いろんな国の人が、ジブリ映画をどう観ているのか、調べてみたら面白いだろうな。



これまた、だーいぶ前の話だけど、

同期であり料理隊員のまりまりが、私のサイトのおばちゃま達を対象にお菓子作り教室をしてくれた。


教室後、参加者が自分で作って販売できるように、製造物を考える。

ランカ人の味覚にあうもの、保存のきくもの、身近にある材料で簡単に作れるものを考えたところ、

「かりんとう、パイナップルジャム、クレープ、プリン」の4品を教えてもらうことになった。


ガスコンロのある家で、快く教室用に部屋を貸してくれる住民を探すのが大変だった。

サイトのほとんどの家は、まだ薪を使っているのだ。


当日は、まりまりと一緒にすべての家を回って、料理教室のリマインドをした。

いつも、住民会議3時集合と言っても、皆遅れてきて、開始は3時半になるから、

時間より早めに来るよう念をおし、参加費を集める。


先生が直接来るよう声をかけてくれた成果か、

時間通りにおばちゃま達が集まり、わいわいがやがや。


まりまり先生は、そんなおしゃべりなおばちゃま達に上手に作業をふって、自分でやって覚えてもらっていた。



何度も地方隊員のまり先生をサイトに呼ぶのも悪いかと思い、一日に欲張って4品目作ったため、

さすがに最後のほうは、おばちゃまたちも少し疲れていた。


でも、出来上がったお菓子のおいしさに感動。

疲れが飛んじゃうおいしさだった。

かりんとう


おばちゃま達、お菓子作りもまりまり先生もお気に召したらしく、

早速、「次は招待料理を教えてほしい。」と、

勝手にまりまり先生にまた来てもらうこと前提でリクエストしていた。


サイトの人で、その後、レシピを見ながら自分で作ってみたという話は聞かないけど、

私は、たまに、その時のレシピを見ながらクレープを焼いている。

焼き上がりのほのかにあまーい匂いがたまらない。


お菓子は人を幸せにするね。


アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ, Antoine de Saint‐Exup´ery, 山崎 庸一郎
小さな王子さま


『星の王子様』に出てくる、あの、帽子みたいな絵を描いて、

「こわいでしょう!」とメッセージをつけて、アメリカにいる友だちに送った。

そしたら、ちゃんと、「ウワバミの絵をありがとう」と返事が来た。

今はお互い遠いところにいるけど、つながっている気がして嬉しくなった。


毎日いろんな人に出会う。

そんな中、たいせつなあの子はどうしているかな?と思う。

王子様にとってのバラのような存在がいるおかげで、人生は豊かになる。


みんな、元気でいるかな?

また会う日を楽しみにしています。


だいぶ前のことだけど、子ども会でサッカーをした。

実は私、サッカーをするのは、その時がはじめて(多分)。

ワールドカップの時、日本がサッカーで盛り上がってた時も、一応試合を観たりしていたものの、サッカーの醍醐味は分からなかった。


やっぱ、スポーツはやってみなきゃ楽しさが分からんね。

「ミスは、俺達のチームにまだ一点も貢献してないよ!ゴールいれなきゃ、ゴール!」

とハッパをかけられ、

暑さにたまにちょろちょろ歩いてサボったりしつつも、

「サッカー、結構楽しいかも!」と思った。

個人の力とチームワークがバランスよくそろうと、うまくいくのね。


これからは、観るほうのサッカーも楽しみたいです。

世界子どもの日って聞いたことありますか?


私はランカに来て初めて知った。

正式には11月20日らしいのだが、ランカではなぜか101日が「世界子どもの日」になっている。

この日、ランカのあちこちで子どもに関する行事が開催される。


昨年私は、サイトの子ども会の子ども達30人と動物園に行った。

動物園は、その日、孤児院の子どもたちに無料で解放していて、ランカ中の孤児院の子供たちが遠足に来ていたおかげで、すごい混雑だった。

疲れ知らずの子ども達と対照的に、動物園中を歩き回り、私はくたくた、へとへとになっていたのを思い出す。


子どもの日、市役所配属の隊員は、市役所に登録された子ども会を一同に集めて、発表会をしたりする。


ルナワプロジェクト対象地域にも22の子ども会が組織化されている。でも、それらの子ども会は、普段、別々に活動していて、集まる機会はなかった。

「世界こどもの日にちなんで、プロジェクト地域の子ども会を集めてのイベントができたらいいね。でも、一日中発表会っていうのは、飽きちゃうよね。もっと子どもたちみんなが楽しめて、参加したって感じられるものがいいね。」

と、ルナワプロジェクト配属のもう一人の隊員と話していたものの、なかなかよいアイディアが浮かばない。


そこに、たまたまセントビンセントの隊員のブログを見た友達が、

「セントビンセントでも、子ども達を集めてワークショップをしているよ。」と教えてくれた。

ブログを見てみると、JOCVが講師となって、折り紙や糸電話やダンスや環境教育やアニメ上映をしている。

おおお!これ、いいかも。と思い、ランカ隊員を思い浮かべてみた。

幼稚園教諭に、環境教育に、青少年活動に、日本語教師に…。

子供たちとの活動に慣れていて、技術のある人がいっぱいいた。


そんなこんなで、プロジェクトから予算がつき、プロジェクト地域にある文化会館を借りてイベントをすることになった。

会場には「私たちのルナワ地域」という題目で描かせた子供たちの絵や手工芸品を展示。

午前中は22の子ども会の発表会(5/会)

午後は、隊員による、JOCVを講師に招いてのいろいろワークショップ。子ども達は、バレーボール、空手、環境教育、リサイクル小箱作り、日本文化紹介のうち、好きなものを一つ選んで参加する。


普段、子ども会活動を監督しているNGOスタッフも隊員も、イベント前は、発表と司会の指導・会場準備・物品の購入・招待状作り・賞状作りと大忙し。

そんな中、私はデング熱になってしまい、なんとかイベント前には復帰できたものの、ごめんなさい。


ランカの人々の特徴なのか、NGOスタッフが最後の一週間にすべての準備をつめこんでいて、朝から晩までぎりぎりの仕事をしていたのには驚いた。


ランカで、「これ、やっといてね。」と言ってやってもらえる可能性は、ほぼない。

一緒にやるか、耳にタコができるくらいしつこく、「あれ、どのくらい進んでる?明日までに上司に提出しなきゃならないんだ。」と期日と上司をちらつかせると、やってくれたりする…。


さて、イベント同日、約400人の子供たちと付き添いの保護者たちが会場を埋めつくした。


午前中は、子どもたちによる歌、ダンス、マジックショー、劇などの発表会。

私のサイトの子どもたちも、「私たちの環境」とう題で劇をした。

ほんとうは、別の劇を準備していたのだけど、イベント一週間前にチェックに来たNGOスタッフに、他の子ども会で似たような内容の劇をやるから、別の話を作るように言われ、急遽作りなおしたのだ。

たくさん練習して、別の劇を作るよう言われたら、当惑してしまいそうだが、子供たちの中に劇が大好きな子がいて、その子がどんどん話を作って他の子をまとめてくれた。

何もないところからどんどん何かが生まれていく瞬間を目にして、鳥肌がたった。


当日は、講師となってくれたJOCVをはじめ、たーーーーっっくさんのすばらしい人たちに助けていただいた。


ワークショップでは、70人前後の子ども達を上手にまとめるJOCVを見て、深く反省した。


お手伝いいただいた皆さん、そしてアイディアをくれたセントビンセント隊員様、ありがとう!




 一番たくさん参加者がいた空手。特に男の子に人気だった。今までやったことのない子ども達も参加できるような形で教えてくださった。師範に「マイク要りますか?」とお尋ねしたところ、「大丈夫!地声のほうが迫力でるから。」との答え。ほんとうに迫力があった。




 環境教育。美人さんの同期が、講師対生徒という一方通行のやり方でなく、参加者同士が楽しんで交流するような進め方をしてくれていた。さらに、日本の環境問題についても紹介してくれていて、子ども達はスライドに見入っていた。




 幼稚園教諭隊員二人による、リサイクル小箱づくり教室。食品の入っていた箱に、はぎれを糊で貼ってかわいい箱をつくる。小さい子ども達は、糊やはぎれを使う作業が難しいと判断して、絵を描くように指導していた。とっさの判断ができるのはさすがだ。開始時、予想以上の子ども達が集まったので、別の教室に移動してもらわなければならないほど人気だった。



 駐車場を利用してのバレーボール。NGOスタッフもきゃあきゃあ言って参加していた。




 日本文化紹介。小さい小さい子が集まってくれていた。用意してくれた「蛍の墓」のDVDは、スピーカーがなかったため(ごめんね)に上映を断念し、「かぶと」の折り方を教える日本語教師隊員。


JOCVが媒体となって、世界の子供たちが文通する手助けをしよう、

とバヌアツの同期隊員が提案し、計6カ国で手紙が行き交うことになった。

バヌアツ、セントビンセント、ケニア、セントルシア、ベトナム、そしてスリランカ。


すでにバヌアツとケニアとセントビンセントからは手紙と写真が届いた。

 ケニアからの手紙

手紙といっても、英語圏でない国でも通じるよう、できるだけ絵を使ってある。

子供たちは、住む村の絵、学校の絵、宗教の絵、国の地図などから、遠い国のお友達の様子を知る。


私も9月のある日、サイトの子ども会で文通について話をしてみた。

子どもたちは、届いていたバヌアツからの手紙と写真に興味深々で、早速自分達も手紙を書くことにした。



「自分たちの生活が分かってもらえるような絵を描こうね。」

と言ったところ、スリランカの地図、お寺、学校、家の様子などの絵を描いた。


次に文章を作った。

まず、スリランカの紹介から。

「私の国はスリランカ。私の国はきれいです。国花は蓮で、国鳥はジャヤングル・ファウルです。」

子供たちがまずシンハラ語で書き、私は訳すのを少し手伝う。

小さい子まで、国花や国鳥を知っていて驚かされる。

スリランカの人は、「スリランカはナンバーワンだ!」というような、愛国心を強く持った人が多いように感じるけど、小さい頃から愛国心を育てる教育がなされているからだと思う。


最後に他の国に住むお友達への質問を考えてみたら、次のような質問がでた。

・名前は何ですか?

・何歳ですか?

・どこに住んでいますか?

・元気ですか?

・学校に行きますか?

・どんな気持ちですか?

・あなたの国についてどう思いますか?

・趣味は何ですか?

・私たちの友達になってくれますか?

・好きな食べ物は何ですか?

・好きな飲み物は何ですか?

・好きな教科は何ですか?



5カ国のみんなには、もうすぐ(もう数ヶ月の国もあるかも?)スリランカからの封筒が届くと思うので、楽しみに待っててね。

同じ配属先のJOCVにも声をかけ、彼女のサイトの子供たちもお手紙や絵を描いたよ。それらも一緒に送ったよ。




手紙の郵送費、現地の言葉から英語への翻訳を今のところ媒介者が負担することになっているけど、子ども達が今後もやっていきたいと思うなら、住所を交換し合って、直接子ども達同士で文通することもできると思う。




子どもたちと一緒に活動をしている世界の皆さん(もちろん日本も)、文通の媒介人になりませんか~?

詳しくは、バヌアツの同期隊員の説明を見てみてね。

http://blog.livedoor.jp/rk1231/archives/cat_50004251.html


だいぶ前にお医者さんからデング熱からの全快を宣言された。

のに、いろいろ忙しくしていて、更新できずにごめんなさい。


いやー、すばらしい!デングなしライフ。

やりたいことができるって、ありがたいことです。


退院後しばらく、肝臓の数値が正常値に戻らなかった。

そのため、少し動いては、どっと疲れての繰り返しだったのが、

突然、「あれ?身体が軽いかも。今日は動ける気がする。」という日がやってきた。

その日以降は動きたい放題。

おかげさまで、ほんまに元気になりました。


ありがとうございました!










療養休暇は今日までだったので、明日から活動再開。

けど、頭はぼーっとしてるし、身体が重い。

この三週間、外の世界に触れていなかったから、なんだかいろんな事が怖い。

一番怖いのは、自分の体力の限界が分からないことだ。

この一週間、家で食べては寝て、ごろごろしていたのだけど、突然こてっと眠くなって寝てしまう。

ちょっとずつ、ちょっとずつ、身体をならしていこうと思います。


車窓からの眺め。線路と海が近いから、風が気持ちいい。